社会保障
オーストリアには広範な社会保障・福祉のシステムが存在
オーストリアには、誕生から始まって人の一生を支える、非常にきめ細かい社会保障と社会福祉システムが存在する。幼稚園、学校、特殊学校、未成年や学生のための寮施設、老人ホーム、住居建設、病院施設、事故予防や企業衛生といった社会福祉の領域の多くは高度に発達し、他国のお手本になるといってよい。また、事故や手術、出産、療養を含めた疾病、失業、身体障害、年金さらには遺族補助などを含む広範な保険制度が、社会関連の諸法によって定められている。
すべての就労者には、一年に最低5週間の有給休暇を請求する権利がある。病気になった場合、給与を受け続けるか、あるいは社会保険から疾病手当の給付を受けることができる。母親になる女性には出産前後それぞれ8週間の間、保護期間として就労が禁止される。出産後は2年間の育児休暇(この期間中は経済的な補助と解雇からの保護が保証される)の利用が可能である。また近親者の介護のために、年間1週間の有給介護休暇を設けている。
労働時間は一日8時間、週40時間で、週5日労働、週休2日制が奨励されている。超過勤務には必ず特別手当が給付される。児童の就労は一般的に禁止されており、未成年、女性、母親の労働に関しては、特別な保護規定が存在する。職業病や労働災害を防止するため、労働監督局は規定に則って労働環境が形成されているか、厳しく監視している。
子供が誕生すると、国家から出生手当が給付される。またオーストリアに居住し、子供の養育義務を有するすべての人に、児童手当が給付される。

