オーストリアからの震災支援の動き
日本への架け橋 ウィーン少年合唱団がチャリティコンサート
1995年以来、ウィーン少年合唱団は日本ツアーを行ってきました。伝統あるこの合唱団にとって日本は第二の故郷であり、メンバーたちはこの災害に大変心を痛め、ぜひ支援をしたいと思っています。そこで、4月14日、ウィーンのシュタットハレでチャリティコンサートを開催し、その収益を東北地方の子どもたちに贈ることにしました。
このコンサートのメインプログラムは、ベートーヴェンのミサ曲ハ長調作品86です。ゲラルト・ヴィルトによれば、「このミサ曲は、神への深い信頼を表現しています。慰めを与えてくれる音楽です。」応援に駆けつけるコルス・ヴィエネンシスのメンバーも、ほぼ全員が子どものときに日本に行った経験を持ち、日本とは特別なつながりがあるのです。「日本の人たちは、いわば私たちを養子にしてくれたのです。」と、ウィーン少年合唱団の芸術監督、ゲラルト・ヴィルトは語ります。「私たちはなにかお返しをしたいのです。」
ウィーン・フィルによる震災での犠牲者の方々への追悼
東日本大震災の犠牲者の方々を追悼し、ダニエル・バレンボイムとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、2011年3月19日と20日の定期演奏会のはじめに、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ短調KV488よりアダージョを演奏しました。
「1956年の初めての日本公演以来、日本は私たちのアジアでの故郷です。日本の音楽ファンの皆様が、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団へ、またその音楽そして歴史へ示して下さる感動は、私たちオーケストラとして最も嬉しい体験でした。これまでに28回の演奏旅行で257回のコンサートを行ってきた日本、私たちウィーン・フィルに多大なる愛情を注いで下さる日本の皆様に、敬愛する友人であるダニエル・バレンボイムと共に、犠牲者の方々、その御家族に対し衷心よりお悔やみ申し上げ、被災された方々、そして子どもたちに、心からお見舞いを申し上げます。
日本の皆様の運命に私たちたちは衝撃を受け、その想像を絶する苦悩を少しでも軽減するための世界中の努力に協力していく所存です。しかし特に私たちウィーン・フィルハーモニー管弦楽団としては、日本の皆様にこれまで大変にお世話になり感謝をしています。だからこそ、私たちの心は、日本の皆様のもとにあることを、是非ともお伝えしたく、心よりお見舞い申し上げます。」
希望:ウィーン・フォルクスオーパーが日本のためにチャリティコンサート
ハインツ・フィッシャー連邦大統領が後援
フォルクスオーパーのアーティストおよび職員一同は、繰り返し演奏旅行を行ってきた日本との絆を感じています。「私たちはみな、とても心を痛めています。そこで、2011年4月10日に、「日本のためのコンサート」を開催することを決めました。日本の友人たちと、この災害による多くの犠牲者の方々のためを考えて、思いつきました。」
オーストリア連邦大統領ハインツ・フィッシャー博士の後援のもと、このコンサートによる収益はすべて、日本赤十字にゆだねられます。
このコンサートでは、エンリコ・ドヴィコとアルフレッド・エシェヴェがタクトを取り、中嶋彰子、平野和をはじめ、宮廷歌手マリヤナ・リポフシェク、メルバ・ラモス、アレクサンドラ・ラインプレヒト、ナタリア・ウシャコーワ、宮廷歌手フェルッチョ・フルラネット、オトニエル・ゴンザーガ、セバスティアン・ホレチェク、宮廷歌手ルイス・リマ、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団、ウィーン・フォルクスオーパー児童合唱団が出演します。
リンツ州立劇場とリンツ・ブルックナー管弦楽団がシュタイレク城でチャリティコンサート
リンツ州立劇場所属アーティストで主任指揮者のデニス・ラッセル・デイヴィスとその妻、滑川真希との発案で、2011年3月27日、日本の震災による犠牲者のためのチャリティコンサートが開催されます。3月18日よりすでに、リンツ州立劇場は日本のための募金活動週間を始めました。
リンツ州立劇場とリンツ・ブルックナー管弦楽団のアーティストにとって、これは、連帯の気持ちを示し、日本の人たちへのお見舞いの気持ちを表すための大切な機会です。開催地として、シュタイレク城が選ばれました。城主のニクラス・サルム・ライファーシャイトは、日本の政治家、青木周蔵の子孫であり、日本に親族がおり、オーバーエスタライヒ州の墺日協会の代表も務めています。
ここで集められた寄付金は、マルタ騎士団により、地震で被災した児童福祉施設のうち、岩手県一関の児童福祉施設の支援に使われます。
